このページでは、コンコルド効果について詳しく解説します。この心理効果を知っていると無駄な投資を避けることができます。投資家には、必須の知識です。
コンコルド効果とは
コンコルド効果とは、簡単に言うと、損失し続けるとわかっていても、これまでに投資したお金や時間が無駄だと感じ、さらに投資してしまう心理のことです。
例えば、UFOキャッチャーで1000円かけて、惜しい場面もなかったのに、1000円が無駄になるのが怖くてUFOキャッチャーがやめられなくなるという心理です。
サトリク
コンコルド効果は、サンクコスト効果とも呼ばれています。
コンコルド効果の由来
コンコルドとは、1950年代から開発された、超音速旅客機の名前です。
開発された直後は、すごく話題になりました。
しかし、騒音問題やコスト、乗客定員の少なさ、ソニックブームという環境問題により海上しか飛行を認められなかったなどが原因で、評判はあまり良くありませんでした。
それでも、機数を増やせば伸びると思い、機数を増やしましたが、思うような結果にはなりませんでした。
サトリク
この、商業的失敗がコンコルド効果の由来になっています。
コンコルド効果は、経済学でサンクコスト効果と呼ばれています。
サンクコスト効果の由来は、サンク（sunk）とは「失態した」という意味からきています。
コンコルド効果の実験
1985年にアメリカでコンコルド効果がどのくらい効果があるのか実験しました。
サトリク
さて、あなたは次の問いになんと答えますか？
あなたは、バスケットボールの観戦チケットを4000円で買いました。試合当日、外は猛吹雪。猛吹雪の中、観戦に出かけますか？それとも、テレビで観戦しますか？
この問いに対して、多くの人が観戦に出かけると答えました。
サトリク
では、次の問いにはなんと答えますか？
先ほどの問いと同じく悪天候ですが、バスケットボールの観戦チケットはプレゼントされたものでした。観戦に出かけますか？テレビで観戦しますか？
この問いには、多くの人がテレビで観戦すると答えました。
この２つの問いの違いは、バスケットボールのチケットがプレゼントされたか自分で購入したかの違いです。
バスケットボールの試合の内容の価値は何も変わりません。
ところが、自分でお金を払ったのだから勿体無い。という心理が働いたことが判断を変えてしまいます。
コンコルド効果の例
今から紹介するのは、コンコルド効果が働いたせいで正確な判断ができなかった例です。
スマホゲームのガチャ
サトリク
実は、僕、このコンコルド効果にやられて、100万以上失いました。
一度お金をかけてしまったら、やめるのがもったいないと思い、続けてしまいます。
スマホゲームのガチャなんてまさにコンコルド効果が働いています。
例えば、超強いモンスター入っているガチャが期間限定で登場したとしましょう。
せっかくの機会なので、3000円課金して引きます。しかし、超強いモンスターは当たりませんでした。
課金した3000円がもったいないので、もう3000円課金します。しかし、当たりませんでした。
6000円失いました。流石にもうやめようと誓いました。しかし、フレンドが実際に使っているのを見て欲しくなります。もう3000円課金します。
という風にどんどんお金を使ってしまいます。
【廃課金者必見】パズドラに100万円課金して、人生を奪われかけた話。
ギャンブル
パチンコや競馬などのギャンブルで負けたとき、「ここでやめたら」「今までの負け分だけでも取り返さないと」と思ってしまい、さらに投資して負ける。
これもまさにコンコルド効果が働いています。
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コンコルド効果に引っかからないようにするには
コンコルド効果の怖いところは、先に投資したコストが大きければ大きいほど、コンコルド効果の心理効果もそれに応じて大きくなることです。
対処法としては、先に投資したコストのことは、もう終わったことだと割り切り、
現在の状況をどうしたら改善できるかを考えましょう。
まとめ
- 簡単に言うと、損失し続けるとわかっていても、これまでに投資したお金や時間が無駄だと感じ、さらに投資してしまう心理のこと
- コンコルド効果は、サンクコスト効果とも呼ばれている
- コンコルドは、1950年代から開発された、超音速旅客機の名前が由来である。
- 投資やギャンブルで起こってしまうと、とんでもない損失になることがある
コンコルド効果を友達に教えてあげよう。
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